〜生後10日目〜
眠りについて2時間も経っていないam2:00頃、
突然電話が鳴った。
電話の音に2人で飛び起き画面を見ると
息子が入院しているNICUからの電話だった。
こんな夜中の電話。嫌な予感しかない、、
急いで電話に出ると
「○○くんが急変しました、急いで来てください!」
と言われた。
昼間にウイルス性と言われたばかりなのに。
オンラインではあんなに元気だったのに。
驚きで涙も出ず、とりあえず義母を起こして
病院に行かないといけないから
長女を見てもらうようお願いした。
急いで車を走らせて病院へ駆けつけると
面談室に案内された。
今処置をしている為落ち着いたら
医師から説明がある予定だった。
まだこの世に生まれて1週間ほどのか弱い
赤ちゃん。このまま消えてしまうんじゃないか、
一生会えないのではないか、
そんな不安が募って仕方なかった。
とりあえず無事に生きているのか
それだけでも教えてほしかった。
なかなか先生が来られず3時間弱待たされ、
ようやく夜勤の医師が説明に来られた。
徐脈(HR=約40回)、顔面蒼白、四肢冷感
とかなり危ない状況にあったらしく、
恐らくエンテロウイルスによる
心筋炎を起こしているのだろうとのことだった。
なんとか一命は取り留めたようで、
処置が終われば面会はできると言われ、
説明が終わった後少しだけ面会した。
昨晩のオンラインとは全く違う姿の息子。
鎮静剤を投与され、人工呼吸器を挿管、
たくさんのモニターをつけて眠っていた。
顔色もかなり悪く、若干全身浮腫が見られる。
思わず大号泣してしまった。
こんなに苦しい思いをさせてしまってごめんね。
小さい身体にたくさん負担をかけてごめんね。
いろんな感情が入り混じりながらも
ただただ頭を撫でたり、声をかけてあげる
ことしかできなかった。
面会の時間も終わり、家に帰ろうとした頃には
既に朝日が昇って空は明るくなっていた。
旦那と無言の車内で、私はひたすら泣いた。
旦那は自分が強くいないといけないと
変に責任感が強いところがあり、
絶対に泣くまいと思っていたようす。
そして義実家に帰ると、娘は起きていて
「○○くん元気だったー?」と聞いてきた。
私達も義母も息子のところに行ったことは
一言も伝えていないのに、、、。
私はその一言を聞いて
娘を抱きしめながらたくさん泣いた。
娘も何かを察したようで、ぎゅっと
何も言わずに抱きしめ返してくれた。